ポルシェ・アドバンストコックピット:デジタルディスプレイとコントロールエレメント

コネクティビティ

パナメーラ スポーツツーリスモには、高解像度ディスプレイや容量性コントロールエレメントを特徴とするポルシェ・アドバンストコックピットが標準装備されます。一方で、メータパネル中央のアナログのレブカウンターはポルシェ356への敬意を示します。アナログメータの下にはデジタル表示のセクションがあり、車速情報などが表示されます。パナメーラ4 E-ハイブリッド スポーツツーリスモには、パワーメータも含まれます。

レブカウンターの左右には2つの7インチディスプレイがあります。左側のディスプレイはバーチャルレブカウンターで、中央にはアシスタンスシステムからの情報(パナメーラ4 E-ハイブリッド スポーツツーリスモは追加のハイブリッド専用情報)が表示されます。このメータは“スピード&アシスト”と呼ばれます。レブカウンターの右側は“カー&インフォ”ディスプレイです。ドライバーはこれを使用して車両設定のカスタマイズと表示、またはオンボードコンピューターからの情報の表示を行うことができます。“スピード&アシスト”ディスプレイと“カー&インフォ”ディスプレイは、オプションを選択して個々に設定することが可能です。メータの設定はマルチファンクションステアリングホイールのスイッチで操作できます。

ポルシェ・コミュニケーションマネージメントシステム(PCM)

ドライバーと助手席乗員の間のスイッチパネルには、ポルシェ・コミュニケーションマネージメントシステム(PCM)の12.3インチタッチスクリーンが設置されています。ホーム画面のサブエリアは、タイル型ウインドウでカスタマイズすることができます。操作にはマルチタッチジェスチャーコントロールを使用し、スマートフォンやタブレットと同様に2本の指でナビゲーションマップを希望の方向に回すことができます。さらに、ディスプレイは手書き入力を識別するので画面にナビゲーションの目的地を手書き入力することが可能です。手をPCMに近づけると、近接センサーがこれを検出して、ディスプレイ左側のコンテキスト関連追加機能のサブメニューバーを開きます。サブメニューが複数ページにまたがる場合は、スマートフォン同様にスワイプ操作でメニューをスクロールすることができます。ディスプレイの右側は、タイル型ウインドウ(ウィジェット)をユーザー定義のレイアウトで拡張およびカスタマイズし、好みに応じてウィジェットにナビゲーション情報や現在のプレイリストなどを表示することができます。つまり、ウィジェットは個々にカスタマイズ可能な画面によってPCMのメインメニューを強化します。

他のPCMの装備には、オンラインナビゲーション、携帯電話設備、ボイスコントロール、およびオーディオインターフェースが含まれます。PCMには標準装備として150Wの出力を持つサウンドシステムが接続されています。オプションで出力710WのBose®サラウンドサウンドシステム(ターボ スポーツツーリスモに標準装備)または出力1,455WのBurmester® 3Dハイエンドサラウンドサウンドシステムを装備することができます。他にも、ポルシェ・リアシートエンターテイメント、CD/DVDオートチェンジャーおよびデジタルラジオがオプションで用意されています。

オンライン・インターフェースのコネクト・プラスとポルシェ・コネクトアプリ

パナメーラ スポーツツーリスモには、オンライン・インターフェースのコネクト・プラスが標準装備されます。コネクト・プラスには音声アシストのSiri® を含むApple® CarPlayのアプリとサービス、カーコネクトサービス、コネクトアプリサービス、ポルシェ・トラックプレシジョンアプリ、およびナビゲーション・情報サービスが含まれます。ハードウェアについては、SIMカードリーダー付LTEテレフォンモジュール、スマートフォンコンパートメント、Wi-Fiホットスポットが含まれます。多数のカーコネクトサービスには、セーフティサービス(故障アシスタンスと自動緊急通報)、車両ステータスとカーファインダー、スピードフェンシングとジオフェンシング、および標準装備のポルシェ・ビークルトラッキングシステム(PVTS)が含まれます。スピードフェンシングは、車が第三者によって駆動されるときに規定速度を超えるとアプリが通知を送信します。ジオフェンシングは、パナメーラが特定のエリアを離れると警報を送信します。PVTSは位置追跡機能を備えた盗難検出システムです。パナメーラ4 E-ハイブリッド スポーツツーリスモのオーナーは、バッテリーと充電管理を含むハイブリッド機能のリモートコントロールも利用することができます。このサービスは、スマートフォンアプリや機能によってはApple® Watchで制御できます。

コネクト・プラスは、“駐車場”(駐車場の検索と空き状況の確認)、“燃料価格”(ガソリンスタンドの検索と燃料価格の確認)、“メッセージの口述筆記”(ボイスコントロールによるSMSの口述筆記と送信)、“ツイッター”(ツイートの読み出し、情報の表示)、“電車情報”、“フライト情報”、“天気”(現在位置または目的地)、“イベント情報”、および“メッセージ”を提供します。これらは全てPCMのメニュー項目で容易に作動することができます。ポルシェ・コネクトアプリによって、スマートフォンとGoogleで出発前に目的地を検索し、PCMに転送することができます。カレンダーの入力と連絡先/住所情報もPCMへの表示、アップデート、および目的地としての設定が可能です。さらに、GPSデータとリンクしたスマートフォンの写真もナビゲーションとして使用することができます。ポルシェ・カーコネクトアプリ機能は、PCMを介して車内で制御・管理されます。パナメーラ スポーツツーリスモは、PCMコネクトからインターネットラジオ局とオンラインミュージックの膨大な数のセレクションへのアクセスが可能で、Napsterやradio.netなどのサービスを使用して曲をストリーミングすることもできます。ナビゲーションシステムはリアルタイム交通情報も使用します。

ダイレクトタッチコントロールを使用して構成されたセンターコンソールの機能

PCMエリアのハイエンド高解像度ディスプレイは、シフトバイワイヤーPDKセレクターレバーを備えたセンターコンソールのブラックパネルコンセプトに見事に溶け込みます。センターコンソールのタッチセンサー式スイッチを配した高品質ガラスルックのコントロールパネルによって様々な車両機能とクライメートコントロールを直感的に操作することができます。センターエアベントのスラットもタッチセンサー式スライダーで電子制御されます。後席乗員は、オプションの4ゾーンオートマチッククライメートコントロールシステムとの組み合わせで7インチ高解像度タッチスクリーンディスプレイからクライメート機能とインフォテイメント機能を操作できます。標準装備の2+1シート構成仕様車は、センターシート前部のコントロールパネルで4ゾーンクライメートコントロールを操作します。

出力710W1,455Wを備える2つのサウンドシステム

パナメーラ スポーツツーリスモにはオプションでBose®サウンドシステムまたはBurmester®サウンドシステムを装備することができます。Bose®サラウンドサウンドシステムはパッシブサブウーファーを含む14個のスピーカー、14チャンネルアンプ、出力710Wを備えます。Burmester® 3Dハイエンドサラウンドサウンドシステムは出力1,455Wにおよび、400Wのアクティブサブウーファーを含む個別調整が可能な20個のスピーカーを備えます。

ポルシェ・リアシートエンターテイメント

オプションのポルシェ・リアシートエンターテイメントの中心は2台の10インチタッチスクリーンです。フロントシートのバックレストに取り付けたこれらの高解像度反射防止ディスプレイ(1,920×1,200ピクセル)は、車外でもタブレットとして使用できます。リアシートエンターテイメントのサウンドは、タッチスクリーンに統合されたスピーカー、車両サウンドシステム、またはポルシェBluetooth®ヘッドフォンで再生されます。広範なデジタルソースの使用が可能で、SDカード、Jukebox、CD/DVDドライブ、USBスティックでPCMメディアにアクセスできます。後席乗員は、ラジオの操作や、現在のナビゲーションルートと追加情報、車両データの表示も可能です。ポルシェ・リアシートエンターテイメントシステムは、PCMナビゲーションシステムの目的地の入力もできます。Google® Play Storeの全ての製品へのアクセスによってリアシートエンターテイメントの機能の範囲がさらに拡大されます。タッチスクリーンまたはPCMを使って操作するこのシステムはAndroidオペレーティングシステムを使用します。32 GBの内蔵フラッシュメモリーを備え、micro SDカードで拡張することが可能です。タッチスクリーンにはビデオ通話とチャットのためのカメラも装着されています。

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