理念「軽量化」

スポーツカーづくりで昔も今も重要視されているのは、車両重量とエンジン性能の バランスです。そのため、ポルシェは初期の段階から重量の削減と軽量構造に専念 してきました。

この「軽量化」の理念を、例を挙げて詳しく紹介したのが、かつて シチリア島の山道を舞台に争われた耐久レース、「タルガフロリオ」をテーマにし た展示です。ここで紹介されている展示品は、ポルシェの中核を担う技術として軽 量構造設計に焦点を当てています。ポルシェのレーシングカーが他のどの車よりも 優れ、タルガフロリオで輝かしい実績を残した理由はその軽さと速さにありました。 356 アメリカロードスターは当時のポルシェ車の中で最軽量を誇る一台でした。こ の理念は、照明で照らし出されたショートテールデザインのポルシェ 908 クーペ にも込められています。1968 年に登場したこのレーシングカーの極薄ボディは ファイバー強化樹脂製で、わずか 130 kg という軽さでした。

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理念「インテリジェント」
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「1948 年以前のポルシェ」